スポーツをする上で、皆さんどんなことを目標に行なっていますか?
「全国大会に出たい!」「とりあえず試合に出たい!」「試合に出て結果を出したい!」
「プロテストに合格したい!」「プロ選手になりたい!」「オリンピックに出たい!」
こんな目標を立てることが多いと思います。
目標を設定するなんて、
スポーツをやる上では当たり前だ!
目標がない選手なんていない!
そんな意見もあるかと思います。
しかし、現場で選手に目標を聞くと、パッと出てこない選手がたくさんいます。
それはなぜなのでしょうか?
実は、ほとんどのスポーツ選手は目標を持ってはいるのですが、ざっくりしすぎで自分でもはっきりとわかっていないということが多いのです。
大きな目標を立てることは間違いではないです。
ただ、その目標だけだと日々の成長は自分自身ではなかなかわからなかったり、少しでも上手くいかなかったときにテンションやモチベーションが下がってしまい、成長を妨げてしまうことがあります。
例えば
「プロテストに合格したい」
という目標を立てるとしましょう。
この目標を立てたとして、テストは1年後。
この1年の間、いろんな成功をすることもあるでしょう。また、いろんな失敗、挫折をすることもあるでしょう。
成功しているときは、嬉しいので意欲が増して、練習に行くのも楽しい!成長がみられて嬉しい!となりますよね。
しかし、失敗や挫折をした際には、もうスポーツをしたくない…。練習に行くの嫌だなぁ…。
そんな感情になると思います。
実際、上手く物事が運んでいるときは何もかも上手くいくという場合もあります。しかし、上手くいかないときがあればどんな気持ちが出てくるかというと
「このままやっててプロになれるのかな…」
「上手くいっているときは楽しいけど、失敗したときは楽しくない」
「プロなんて私には無理なんだ…」
こんな感情が出てきて、最悪の場合、プロを諦めるという選手も出てきます。
そんなメンタルの浮き沈みがあるとプロにはなれないし、もし、プロになったとしても途中で挫折するのが目に見えています。
大きな目標より小さな目標をコツコツと
ではどのようにすれば、メンタルの浮き沈みの少ない目標設定をできるのでしょうか?
それは大きな目標に対して、しっかりと小さな目標を立てていくことが大切です。
人間の脳からはドーパミンというホルモンが分泌されるのですが、このドーパミンはメンタル、モチベーションに関して様々な影響があるホルモンと言われています。
このドーパミンは「目標に近づいている」と感じると放出されやすくなりモチベーションの維持、向上に繋がります。
大きな目標だけ立てたらどうでしょう。
いつまでたっても目標に近づかないので、全くモチベーションが保たれず、メンタルにも影響が出てきます。
小さな目標をコツコツやるとどうでしょう。
毎日目標がすぐ近くにあり、目標を達成できたときに「今日は目標達成できた!明日も頑張ろう!」ということを感じるでしょう。
これはドーパミンが放出されている証拠です!
これが続くと、モチベーションは維持されますよね!
目標達成させることに楽しみ、ワクワクするかが大切
もう1つはこれです。
目標を立てるときに、
自分の目標に対してワクワクしますか?楽しめますか?
例えば、「学生最後の大会で優勝したい!」
その大きな目標を立てた時に楽しめそうですか?
この目標が自分が立てたものであれば良いのですが、両親や部活動の先生、指導者に言われた目標であれば、「やらされている目標」なので楽しくないですよね。
また、小さな目標で「50mを10本走る」こんな目標を立てたとします。
これが自分で立てた目標であれば、走ることはしんどいですが、自分が立てた目標なので走り切れますし、その走ったあとの達成感やどうなっているんだろうという楽しみはありますよね。
ただ、これも指導者や両親に言われた目標ならどうでしょう。これこそ「ただやらされている目標」ですよね…。
人から言われた目標は楽しくないし、ワクワクもしない…
また、大きな目標も「優勝したい!」というのも自分の中で10点中何点の目標なのかが大切です。
人に言われた目標であれば、0点に近くなると思いますし、自分で立てた目標であっても、優勝がゴールではないのであれば、7点くらいの目標になりそうですよね。
10点になる目標がなにか。これが大切です。
優勝して、そのあと国体に出て、国体で優勝する!ということが10点。
優勝してさらにプロの選手になるということが10点。
実は優勝したいのが目標ではなくて、大会新記録を出したい!そうすれば必然的に優勝できてるでしょ!が10点。
そんな場合もありますよね。
自分の目標を達成したい気持ちが10点満点の目標を立ててみてください!
そうすれば、自分の目標にワクワクするし楽しみもあり、モチベーションの維持に繋がりますね!
目標に対してしっかりとイメージができることも大切
10点の目標を立てることが大切とお伝えしましたが、
その目標はしっかりとイメージできていますか?
最後にお伝えしたことと被るのですが、優勝したい!という目標だけであれば、まだ抽象的な目標になりますよね。
目標が「プロの選手になる!」と言っても野球であれば、
2軍の選手でもとりあえずプロになりたい
1軍で活躍する選手になりたい
1軍の選手でレギュラーを取って、ホームラン王になりたい。
そんな目標もありますよね。
どんな目標でも良いと思います。その目標をしっかりとリアルにイメージできますか?
これが目標設定において大切です。
もし、今の立てている目標に対してイメージができない場合は、少しハードルが高いかただの理想像を目標にしている可能性があります。それだと、今後、スポーツをやっていくことでなにか挫折するようなことが起こった場合、モチベーションが下がってしまう可能性があります。
しっかりとイメージができる目標を立てましょう!
目標を一緒に考えませんか?
今回の記事で、正しい目標の立て方をお伝えしましたが、それでも
自分で正しい目標を設定することは簡単ではないです。
この記事を読んで、目標設定は大切!と感じた方は
私、プロスポーツメンタルコーチ、礒野功也がサポートさせていただきます。
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私も現役時代、
「目標なんてあって当然だ」
「メンタルなんて自分で鍛えるしかない」
「メンタルのことを人に相談するなんて恥ずかしい」
と思っていました。
しかし、現在は世界のスポーツ界でも、フィジカルコーチ、技術コーチと並んで、メンタルコーチのサポートを受けることが当たり前になってきています。
そんな時代だからこそ「メンタル面こそ一人で悩まないで!」と思います。
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